平凡太~ヘイボンタ~の恋

「そうじゃないんだ」


「何が?」


「たった一晩の女だと思ってた。だけど退社してオレの子を産むと決意した辻野の強さに…オレも誠意を見せたい」


「誠意は愛情ではないでしょう?」


「…忘れられないんだ」


「は?」


「勝手な想いだってわかってる。今更遅いってわかってる。でも、辻野を…呼び戻せはしないかと、そればかりが巡るんだ」


宍戸係長が…栞を…?