「ただいまー」 あたしは、家に着き、リビングのソファでテレビを見てる燈真に目を向ける。 「おー」 「ぁ、燈真、これあげる」 あたしは、真梨子からもらった遊園地のチケット二枚を燈真に渡した。 「は?」 「それ友達からもらってさ。あんた女の子にモテモテなんだし、一人ぐらい誘ってあげなよ」 「いらねー」 「ちょっとー……」 「お前、これいくらで売りつける気?」 「ちぇっ、バレたか」 あたしは自分の部屋に入って着替えて、もう一度リビングに降りてきた。