「ははっ、冗談……」 「莉乃」 真梨子は真っすぐ力強い目であたしをジッと見る。 今は昼休みの屋上。 もちろん誰もいなくて。 「……いつから?」 「ずっとだよ」 「……知らないよ、そんなの」 「莉乃っ」 「ってか、なんで真梨子が知ってんの?」 あたしがそう聞くと、真梨子はいきなり立ち上がった。 「ずっと見てたからだよっ……!!!」 真梨子はそう言って、屋上を出て行った。 ……嘘。