【完】年下男子と1つ屋根の下






その日から、あたしと燈真は必要最低限のことしか話さなかった。

ずっと気まずいままで。


そして、もう1つ、気になることが。


「ねぇ、真梨子ー」

「んー?」

「あたし、水嶋に避けられてない?」

「さぁ?」


なーんか……前まではすれ違ったときとか、普通に喋るのに、最近は目すら合わせない。


「絶対避けられてる。あたし何かしたっけぇ〜」

「……ねぇ、莉乃」

「ん?」

「そろそろ気づいてあげなよ」

「? なに、気づいてるよ。水嶋があたしのこと避けてることぐらい」

「そうじゃない。……鈍感すぎるから、言うけど、水嶋はあんたが好きだよ」

「……は?」


好き?


水嶋が?

誰を?