あたしは保健室を出て、自分の教室に戻った。
昼休み、ちょっとだけ燈真が気になって、あたしは保健室へと向かった。
保健室のドアを開けると、燈真がソファに座っていた。
「ぁ、起きたんだ」
「ずっと前にな」
「ふぅん。午前中、ずっと寝てたの?」
「まさか。さっき一時間目からちゃんと出たし。四時間目にまた寝たけど」
サボりまくりじゃん……。
「ぁ、タオルサンキュ」
「……起きてたんだ」
「まぁな」
……んん??
ってことは……
「まぁ、お前より寝顔はマシかもな」
やっぱりぃっ!!
「しょ、しょうがないじゃん!! 思ったことなんだからっ!!!」
「男に可愛いとか言うなよ」
「ってか、あたしよりマシってなによっ!!」
「そのまんまの意味だろ」
「あのねぇ……っ」
怒りが爆発しそうな時、保健室のドアが開いた。

