……先生いないし。
机に置いとけばいいのかな。
机に置いた瞬間、保健室のドアが開いた。
「桜木さん?」
「ぁ、田代先生」
保健室の田代美緒先生が、優しく笑った。
「どうしたの?」
「ぁ、これ、担任からです」
「あ、ありあがとうね。……このベッド、また萩野くん?」
「また?」
「よく来るのよね、保健室に。よっぽどここのベッドが気に入ったみたいで」
「へぇ……」
こいつ、よくサボってそうだもんなぁ。
それなのに、学年一位って……嫌みな奴。
「……田代先生、起こさないんですか?」
「いいの、いつものことだもの」
そう笑って言った田代先生は、少し申し訳なさそうな言い方だった。

