「……なにこれ」
いつも通りの時間に学校にくれば、下駄箱の中に可愛らしい封筒が入っていた。
「……桜木さんへ??」
桜木さんって、あたし……だよね。
ピンク色の封筒……まさか、ね。
あたしはゆっくりと、恐る恐る封筒を開けた。
中には、一枚の手紙。
……嘘。
「りーのっ! なにそれー」
「ぁ、真梨子っ!!」
真梨子はあたしが持っていた手紙を取って、読み出した。
「……ずっと好きでした。つき合ってくださいぃ??
なにこれ。今時ラブレター?」
「……みたい」
「名無し、かぁ……」
「今日の放課後体育館に来てくださいって書いてあるんだけど……」
「行かなくていいでしょ。いきなり襲われたら、話しにならないし」
「いや、この学校の人だよ? そんな襲われるわけ……」
「わかんないでしょーが。まぁ、名無しだし、行かない方が身のためだって」
「まぁ……行くつもりはないけど」
でも……ぶっちゃけ、こういうのって初めてだしぃ??
行きたくなるのが、女の子でしょ。