最近知ったこと。
こいつは、結構優しい。
あたしが熱をだしたときは、夕飯だって作ってくれるし、側にいてくれるし。
罰ゲームだからだけど、あたしが肩揉んであげた後でも今みたいに、冷たいジュースくれる。
「……わけからん」
「は?」
「いーや、こっちの話」
「そ。……罰ゲームもういいわ。飽きた」
「飽きたってねぇ……」
文句の1つでも、言ってやろうと思ったら燈真はほんとに小さな声で、呟いた。
「ジュースの金もねーし」
……え??
バッと燈真の方を見ると、燈真は「宿題やってくる」と言って、二階に上がっていった。
「……ジュースぐらい、いいのに」
ほんと……変に優しい奴。