「お前が熱だしてる間、俺が料理作ったんだし。文句ねーだろ?」
「……ありがとうございました」
「どーいたしまして。ぁ、そこもーちょい右」
ムカっ。
こいつは……っ、相変わらず偉そうだし。
「はい30分! もういいでしょ!」
「ご苦労さん」
「……はぁ」
「んだよ」
「いや、あんたみたいな奴が学年トップなんて、あんたの学年が可愛そーだなぁって」
「そうだな。お前みたいな奴がいる学年の方が可愛そーだと思うけど」
「ぁあんっ?」
「だから、その可愛げのねー言葉遣いやめろって。ほらよ」
燈真はあたしにリンゴのカンジュースを投げた。
「たまたまもらった」
「……ありがと」
……相変わらず、たまに、たまーに、優しい。