「おーい、力緩んでんぞー」
「ぐぅっ……」
「色気ねー声だしてんなよ」
「ねぇ、もうすぐ30分……」
「あと3分」
「……ぐおぉ」
「……お前、女って自覚もてよ」
呆れ顔で言ってくる燈真の肩を揉んでるあたし。
テストの結果は、燈真はなんと、まさかの1位。
そして、あたしは、31位。
まぁ、約束だし、あと三日間……。
変わったとすれば、前よりコイツと仲良くなれた気がする。
あたしは“燈真”って呼ぶようになったし、今だって前よりずっと話すし。
まぁ、燈真はあたしのこと名前で呼んだことないし、自分から話なんてふらないけど。