家に着いてドアノブを開けようと引っ張る。

あれ? 開いてる……。

ちゃんと閉めたのにな……。



ちょっと怖くなったあたしは、恐る恐るゆっくとドアを開ける。

玄関には、見慣れないシューズ。


「た、だ、いまー……」


ほんの少し声を出すけど、反応なし。


え……泥棒?!

警察に連絡するべきっ?!


そんなことを思いながら、あたしはゆっくりとリビングのドアを開けた。

そこには、テレビをつけてソファで偉そうに座っている、





知らない男の姿。






「おせーよ」





いや、



あんた誰。