でも…… もう、知ってるから。 あなたの、優しさだって、 このあたしの頭を優しく撫でてる大きな手は。 「萩野、これからも、よろしくね!」 「……ん」 「……燈真って、呼んで良い?」 「どーぞ、ご勝手に」 「……燈真、テストの賭け、取り消し可?」 「不可」 そう即答した燈真は、フッと笑っていた。 一ヶ月、あたしは、この生意気な年下男子と、 上手くやっていけそうです。