【完】年下男子と1つ屋根の下






テストが終わって、真梨子と一緒に帰る。

「ん〜っ、明日でテスト終わりかぁっ!」

「そういえば、昨日なんか一年生の中で騒ぎあったらしいよ」

「へぇ、どんな?」

「なんか、萩野燈真が女子の胸ぐらを掴んだ、って聞いたけど」

「……まっさかぁ。あいつ、女の子泣かせない主義だよ?」

「ウサギのストラップの場所、聞いてたみたいだよ?」

「……」

「テストサボって校舎裏の草だらけのとこを膝ついて何か探してたらしいし。

……ほんと、女の子を泣かせない主義らしいね」

「……真梨子ごめん。あたし、急ぎの用事できた」

「早く帰んな」

「教えてくれてありがとっ!!」



あたしは全力疾走で、自宅へと走った。