【完】年下男子と1つ屋根の下






しっかし……なんであたしの傘があんな風にされちゃったんだろ??

あたし、なんにもしてないよね??

ってか、した覚えないし。


そんなことを考えながら学校に向かっている。

下駄箱に着き、下駄箱を開ければ、上履きの中に大量の華飈。


「……はぁ」


どうやらあたしは、誰かに目をつけられたみたいだ。

しょうがないので、入っていた華飈をビニール袋の中に入れて上履きを履いた。

教室について、椅子に座れば真梨子が後ろを向いて目をまん丸にした。


「なにそれ」

「これ? 上履きに入ってた画鋲」

「……いじめ?」

「さぁ?」

「さぁって……」

「べっつに、気にしないしこんなの」

「……あんたはそういう奴だよ」


真梨子は呆れ顔で笑った。