放課後になって、教室で水嶋くんと2人きり。 ……なんか、緊張。 「んじゃ、やるか」 「お願いします」 「桜木ってどういうのが苦手?」 「どういうのもなにも、もう全体的に」 「ふはっ。 りょーかいっ!」 このクシャッと笑った顔がモテる理由なんだろうなぁ。 しかも放課後まで残ってくれるっていう優しさ。 うん、萩野とは大違い。 「桜木?」 「ぁ、ごめん」 「じゃあ、とりあえずこの文の説明な」 「うん」 「これは」 それから1時間ぐらい水嶋くんに教えてもらった。