見ると、そこには学年一位の水嶋洸汰(ミズシマコウタ)。
何気中学からの付き合いだったり。
バスケ部で、爽やか系の水嶋は中学の頃からモテモテ。
「うわ、お前が古典やってるとか……なに? 熱でもあんの?」
「うっさい!! こっちにだっていろいろあんの!!」
「ふぅん」
「うぅ……」
どうしよどうしよ。
「教えてやろっか?」
「へ?」
「古典。文法とか、大事なとこしか教えられねーけど……」
「ほんとっ?!」
「あ、あぁ……」
「神!! 女神!! エンジェル!!」
「ぶはっ。俺男だしっ」
さっそく今日の放課後教えてもらうことになって、水嶋とは別れた。

