「言っとくけど、萩野ってかなり成績優秀だから」 「……へ?」 「今年の入試、一位合格でしょ。入学式であいさつしてたじゃん」 「……寝てた」 「アホ」 ……むむむ。 ってことは…… あたし、やばくない?? 「ぎゃぁー!! やばいやばいやばい!!」 あいつの肩もみとか、30分も無理!! ってか、断固拒否!! あたしは鞄の中から古典の教科書を出して必死に読み始める。 「桜木ー」 読んでると、誰かに呼ばれあたしは「ん?」と声がした方を見た。