五月中旬。

テスト期間に入りました。

まぁ、下校時刻も早くなって、あたしは家で勉強の毎日。

これ、当たり前だよね?

そりゃ、ちょっとはマンガ読んだり、テレビ見たりするよ??

なのに……


「なぁ、コーラもうねぇの?」


なんで年下のコイツは、勉強もしないでテレビ見てるわけ??


「ないよ。あんたが全部飲んだんでしょ」

「ちっ」

「……ってか、そろそろ勉強すれば?」

「誰が好き好んで勉強するかよ」

「そりゃ、あたしだってしたくないよ!!
けど、受験とかあるから勉強するんじゃん!!」

「テスト勉強なんて、授業聞けば充分だっつの」

「へぇ、じゃあ今度のテストで30位以内に入らなかったら、二週間の料理当番ね!!」

「はいはい。じゃあお前が30位いないに入らなかったら、なにしてくれんだよ」

「じゃ、じゃあ……」

え、どうしよ……。

うーんと考えていると、萩野が「ぁ」と何か思いついたように声をだした。

そして、ニッと笑って


「二週間、俺の肩もみ」



そう言った。