「なんでこういうとこは頭働くんだよ」
「なにその言い方」
「そのまんまの意味だけど」
「……ムカつく」
「とりあえず、海は無理」
「……じゃあ、一緒に考えようよ」
「……あのなぁ」
あたしの瞳からボロボロと涙が零れる。
前のあたしは、こんなにも涙もろくなかった。
こんな簡単に涙なんて見せなかったのに。
「なんで泣いてんだよ」
「うっさいっ!! だって、だって……あたしだけが、好き、みたいじゃん……ッ」
燈真は「はぁ」とため息をこぼして立ち上がり、リビングから出て、二階へと上がって行ってしまった。
嫌われたかな……。
目に涙を溜めていると、リビングに燈真が戻って来て、あたしの隣に座る。
「ほらよ」
あたしの頭に一枚の二つ折りにされている神を当てた。
「……?」
「開いてみろよ」
あたしは紙を受け取り、二つ折りにされている紙を開いた。
「なっ……ッ」
その紙は、涙さえ引っ込んでしまうほどの物で。
……古典の赤点テスト。

