「告白すれば? 脈アリだと思うけど」
「ないない」
「……そーかなぁ?」
「……ないよ」
あいつの視線の先も、
心の中にいるのも、
たった一人。
あたしが入る隙間なんて、あるはずがない。
「ぁ、そういえば知ってる?」
「?」
「田代先生の結婚の話。なぁんか、最近その婚約が解消されたとかなんとかって、莉乃っ?!」
あたしはダッシュで保健室へと走った。
保健室のドアを勢いよく開ければ、田代先生がニコッと笑いかけて来た。
「どーして……」
「……しょうがないのよ。家の事情があるの」
「しょうじゃないですっ!! どうして……ッ、諦めさせてあげないんですかっ?!」
結婚するって知って傷ついて、諦められるのに……。
解消なんて知ったら……きっと、
期待してしまう。

