お兄ちゃんはあたしのものっ!






「……え、い、いも…は?」



目をまん丸くしてフリーズしている様子の祐。そんな彼を見て僕はふぅ、と溜め息を一つ漏らす。



「東条那智は、俺のいもーと」



そう言うと、丁度先生が入ってきた。HRが始まるようだ。
先生が祐に席に着くように促すと、祐は未だに唖然と、ビックリしたような様子で僕を見ながら席に戻る。



「ははは、」



なんかもう、面倒臭いな。
そう思いながら僕は全力で苦笑い。






そして、長ったらしい担任の話しを聞き、HRの終わりのチャイムが鳴った。
それと同時に駆けてくる祐。



また、来たよ…



「お、おい、愁!マジで妹なのかよ!?」

「そうだって、言ってるだろ?」

「いや、だって似てねぇし」



そう、僕と妹の那智は似ていない…らしい。だが、



「真っ黒な髪色と髪質は同じだろ」

「…ほおー!」