お兄ちゃんはあたしのものっ!






入学式も終わり教室へ戻る。あとはHRをやれば帰れるんだ。




「愁!」

「ったく、静かにしてくれ」



眠くて机にベッタっとほっぺたをくっつけ寝る体制に入っていると、バタバタと祐が来た。
ほんと、元気な奴。




「俺、決めた。あの子狙うわ!」

「あの子?」

「ほら、新入生代表の子だよ」



目をキラッキラさせて言う祐。どうやら本気のようだ。

だが、しかし。



「僕は君を友達だと思っている。だから言わせてもらうけど、さ」

「ん?」

「…やめとけ、アイツだけは」



そう、祐の目を見ずに窓の外を見て僕は言った。



「……はっ!?なんで、つーかお前!なに勝手にあの美少女をアイツ呼ばわりしてんだよ!」



だよな、そう来るよな。だが僕は引き下がらんぞ。

なんたって、ヤツは……

東条那智は……










「妹だし、僕の」







ついでに言うと、僕の女嫌いの原因でもある。