もう一度、君に・・・


「じゃあ、別れよっか」

あたしは、心の中が
悟られないように、
わざとらしく、
明るく言った。

大翔はようやく顔をあげ、

「うん。ごめん・・・」

そう言った。

あたしは大翔の後ろ姿を見ずに
走り出した。

このままここにいたら
泣き崩れてしまいそうだったから。