第2章 二人だけの時間

いつ頃からか、お年頃の二人が少しずつ接近しても不思議はありませんでした。

そして周囲のみんなも何も言わずに見つめてくれていました、彼女の家族も暖かく言い雰囲気だったんじゃないのかと思っていました。

そして彼女はごくごく普通の女の子でアイドルの追っかけ?もやってみたり車の免許も頑張っ

て取り行動的にはかなり頑張っていた子でした。

そんな彼女とのデートと言えば彼女の家の近くの川沿いを手もつながずただななんとはなくぶらぶら

歩き、彼女の夢を聞いてみたり自分の事をしゃべった事を覚えています。

貴方の横顔を見ているだけで幸せな気だった自分が恥ずかしく、今ならば考えられないのでしょうが

尊いものをただ見つめている、そんな気持ちだったのかもしれません。

でも今考えれば当然の事のように、彼女はそんな私では飽き足らなくなるのも当たり前の事で、きっと

寂しくもさせてしまったのではないかと自分ながらに思ったりもしました。

そんな女の子の気持ちを気付いたのも彼女が居なくなってからでした。ただプラトニックな関係

だけで二人は離れてしまったと言う悲しい事実と、穢れない真実は残ってはいました。

満足できない彼女はいろいろな道に走り、私にも何も相談せずに逝っててしまったんでしょうか?

それも今となっては何もわからないままです。

彼女の家族からお葬式の連絡を頂き「辛いだろうけどあの子も喜んでくれるから来てくれるか?」と

言われた時には涙が止まりませんでした。