愛しい人。



「へ~、宮澤さん別れちゃったの??」

「え、あ…はい」


あたしたちの会話にはいるように、後ろから声がかかる。

その声に答えるように、あたしは後ろを向いた。


「店長、ガールズトークですよ!!」


なんて茶化してくる後輩の田辺さん。

あたしはヘラヘラと笑いながら店長を見た。


「これは失礼」


笑いながら、仕事に取りかかる店長。


なんて心臓に悪い人なんだ。

あたしは書類チェックをし始める店長を軽くにらんでから、また話を始める。


ドキドキと息苦しさを隠しながら。



「本当チャラいよね、あの人!?」

「うちの店、最近チャラいの集まってきたね?」

「あ~城田くんとか?」


とか言いながら、茶髪の長身男子を見る。

その視線に気づいたのか、目があった。


「理琴、人のことをチャラいとか言わないでくれる?
 あいつらはチャラいけど、俺はチャラくない!!」


城田くんは威張りながら言う。

それがおかしくて、いつもからかってしまう。


同い年だからか、周りの男の子たちと比べて、断然に話しやすい。

顔もそこそこのイケメンで、みんなの人気者。