それから、担任が入ってきて今後の予定などを話し…今日は解散になった。 「翼!!」 帰ろうと席を立つと、扉の方から自分を呼ぶ声が聞こえ、そちらに目を向けると… 「…ひ、なた?」 日向は翼の幼なじみであり、従兄弟だ。 「良かった、まだいたんだな!!」 日向は翼の前まで来ると、屈託のない笑顔を向ける。 「…何で、いるの?」 「翼がここ受けるって言うから、俺も受けた」 得意げに話す日向に翼は戸惑うことしか、出来なかった。