しばらくして代表の挨拶を終えた翼は、壇上から降りていった。 「しっかし、美人さんだねぇ」 感心したように言う陽にただ頷く。 「海ちゃんはさぁ、本当に惚れたんじゃないわけ?何かいつもの海ちゃんじゃないよ」 「ん~あぁ、惚れたわけじゃねぇ。気になるだけだ」 「ふ~ん、気になるねぇ」 陽は疑ったような目で見てくるが、海翔は無視を決め込んだ。 (だってマジで惚れたわけじゃねぇし…)