ざわざわといている体育館。 しかし、入学式開会の放送が流れあっという間に静寂に包まれた。 何事もなく進む入学式。 「新入生代表、荒瀬翼」 「…はい」 翼は返事をして壇上へ向かう。 その姿にまたザワつき始める館内。 翼はもう慣れてしまっていた。 自分の容姿しか見ない人間に。 だから、顔色1つ変えずに新入生代表の言葉を話始めた。