「…寝れない」 いつもは目を閉じるとすぐに、眠りに入れるのに… 今日は目を閉じると、光の中に桜井海翔がいる。 会った時間だって、すごく短いのに…こんなに頭を占領するなんて、、、 本当に困るかもしれない。 でも、きっとすぐに忘れられる。 私は…独りで生きていかないといけないのだから。 いつからか癖になっていた、腕にグッと爪をたて思考を中断させた。 「……」