君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~



二人のやり取りを見てそうじゃないかな、とか思ったのに。


なんだ、残念。


小さくため息をつくとお時さんが再び歩き始めた。


あたしも先程よりも大分距離を開けて歩く。


何だかさっきよりも気まずくなっていない?


ちらりと横に視線を逸らすと、家ほどではないけれども綺麗で大きなお庭が視界に入った。


これも時代劇に出てくるような感じ。


確か..そう鬼平犯科帳!


一人で感動していると着きましたよ、という声に視線を元に戻した。



「お嬢様」