君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~



「く、苦しい..」


「それくらい我慢して下さい」



そんな事言われたって。


大体、あたし着物って苦手なのよね。


パーティーとかでも着なきゃいけない機会もあるんだけれど。


その度に着物って嫌だなって思ってしまう。



まぁ、でも


「似合ってるじゃん、なかなか」


鏡に映る自分の姿を見てぽんっとお腹を叩いた。


髪も長かったからかなんとかそれっぽく結んでくれた。


お時さんに感謝しなきゃね。


「あの、ありがとうございました」


深々と頭を下げてお礼を言うと、いえ、とだけ答え、それからそっけなく


「では、お嬢様の部屋にご案内いたします」

と言われてしまった。


「あ、ハイ!」