あたしの答えに首を傾げる佐吉さん。 「もう!此処でもしこの格好で追われてるんです、何て言っても信じてもらえないでしょう?時代が時代なんだし」 そこまで詳しく説明すると、佐吉さんは納得がいったらしい、ぽんっと手を叩いて 何度も頷いた。 「お前頭いいな」 「ありがとうございます」 あたしまで掴まるわけにはいかない。 拓登を助けるためなら、どんなことだってしてみせるんだから! 「これなんて、いかがでしょうか?」