佐吉さんは一瞬驚いた顔をしてから口を開いた。
「今は、つうか倒幕派がどうなるかは分からねぇけど。今は何処もかしこも混乱してる。
情報を洗いざらい吐かしてあとは死罪にするかもしれねぇな」
「そんな..」
「しかもその吐かせ方も半端ねぇって話だぜ」
拓登が..死んじゃうなんて.
「お前これからどうすんだ?その手紙の主、捜すのか?」
「それももちろんそうだけど。でもその前に行かなきゃ」
「行くって何処へ..?」
そんなの嫌。
拓登が死んじゃうなんて、絶対に嫌なんだから!
生きてなさいよ拓登!
死んだら絶対にあんたを許さないっ!
「佐吉さん、奉行所の場所教えて!!」