君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~








翌日の放課後。


あたしは話があるんだと、拓登に呼ばれて、拓登の家に行った。



拓登の家はあたしの家の近くにある。
お父さんは偉大な発明家であると同時に名医でもあった。
ところが中学校に上がる時に事故で亡くなってしまったらしい。
お母さんは拓登を産んですぐに亡くなっている。



だから拓登はこの大きな屋敷に一人で暮らしているのだ。


久しぶりなのにも関わらず、何も変わっていないこの家に居心地の良さも感じる。


でも目の前にいる拓登に緊張もしていて。


出されたお茶を飲みながら拓登の言葉を待っていると、とんでもない言葉を口にした。




「信じられない話かもしれないけど。この文章、書き方、文字の特徴からして江戸時代のものと間違いないと思う」


「え、江戸時代..?」


なるほど、さすがは拓登。


ということは..


「もしかして、手紙の内容も分かったの?」