突然振って来た声の先を見ると、小林さんがあたしを睨むように見つめている。 「何してるの?昨日の約束、忘れちゃった?」 ずんずんとこちらに近づいてくる小林さんは拓登の腕を引っ張る。 「勿論、覚えてるけど..王麗さん、これ少し預かってもいい?」 「え?」 「ちょっと気になる所があるんだ」 さすがは天才少年。 何か分かったのかしら? 「あ、うん」 「それじゃあ、また明日」 「うん、また明日」