君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~



戸惑いながら後ろを向くと、既にそこには沙穂はいない..


もう!何処へ行ったのよっ!


ついそう怒鳴りたくなりそうになってから再び前を向いた。



「どうかした?王麗さん」


なんで、よ。


なんでさんづけで呼んでるのよ..


「見て欲しいものがあるの」


それから何故か分からないけれど、あたしは自然と言葉が出てきて。


教室の隅っこまで寄って、朝沙穂に見せた硯箱を拓登に見せた。


「これは..一体何処で見付けたんだ?」