頷いたあたしに納得したのか、沙穂がいつもの顔に戻った。
「そういえばあんた昨日見つかったの?アレ」
“アレ”と聞かれてピンときたあたしは沙穂を引っ張って教室から出て、誰も使っていない空き教室に連れ出した。
「ちょっとどういうつもり、未華!?」
「あ、あのね、沙穂..実はその事なんだけれども..」
「何よ」
なかなか切り出さないあたしに沙穂は何か思い付いたのかまたもニヤニヤとイジワルな笑顔であたしを見る。
「ははぁ~ん、やっぱり見つからなかったのね。だけどもあたしに謝りたくないと?」
「ち、違うっ!そうでは..なくて、その...」
「だったら、何なのよ...」
「実はね、見付けてしまったの」
「だから何を?」
「これを...沙穂はどう思う?」


