「とは言ってもよ、あんたは普通じゃないのよ」



お昼御飯を食べ終えて、ごちそうさまと手を合わせたあたしに、友達でもあり、クラスメイトでもある沙穂が呆れ声で言って来た。


「何処が?あたしは普通でしょ?」


あたしの言葉にだからそれが普通じゃないのよっとため息混じりに呟く。


「てかあんたお嬢様じゃない、その時点で十分普通じゃないと思うけど?」


ちょ、ちょっと!


「そんな大きな声で言わないでよ!」


沙穂の口を手で塞ごうとしたけれど、それは既に遅く。

慌てて周りを見回してみると..良かった、誰もあたし達の会話なんて聞いてない。

ほっとして胸をなでおろしたあたしを見てか沙穂は申し訳なさそうな顔を作って
(多分、いや絶対にそう思ってはいないだろうから)口を開いた。


「ごめんごめん、トップシークレットだったわね。で?今回はどんなことに
興味があるわけ?」