少し場所を変えて掘ると、ここは柔らかいのか、簡単に掘る事が出来た。


スコップに乗った土を足元によけて、掘り進めて行く。



どうか死体が埋まっていますようにっ!


そう祈りながら掘り進めて一体どれくらい時間が経ったんだろう?


下を向いていた視線を上げると、空は丁度オレンジ色と紺色の半分に分かれていた。


あらら、随分熱中したのね。


それでもこの手を休ませない。


興味のある事はとことん、があたしのモットーだもの。


それがまたあたしの力になる。


よし、まだまだ頑張れるわっ!


そう思ったその時だった。