「んじゃ俺、部屋戻る!またな正親~」

「あ、おう!(嵐が過ぎ去ったようだ・・・)」

「ふぅ・・・やっと行きましたか・・・・まったくいつも騒がしい」

「ハハハ・・・まぁ元気なのはいい事だよ」

「そうでしょうか?あれはただうるさいだけだと・・・・」

「まぁまぁ!その、えっと部屋を・・・・」

「そうでした!またすっかり・・・・今案内しますね」

「う、うん・・・・(忘れっぽいのか・・・?)」

















―108号室


「ここです、108号室」

「わざわざありがとう!」

「いえいえ、みんな基本自由なので部屋は好きに使ってくださいね」

「えっと・・・ご飯ってどうするの?」

「自炊してもいいですし、食堂も使ってもいいです」

「食堂!?(そ、そんなものまで・・・・)」

「バリエーションは豊富なので、飽きないと思いますよ」

「へ、へぇ・・・(豪華・・・・建物は古いのに・・・・)」

「当たり前ですが食材は自分で買いに行ってください」

「説明ありがとう、笹木さん」

「千鶴って呼んでください」

「へ?」

「同い年ですし、これから仲良くなるんですから、ね?」

「う、うん!!千鶴・・・・!」

「ええ、正親・・・よろしくお願いします」

「ま、さちか!?(呼び捨てされた!?)」

「あ、ダメでしたか?どうせならあなたもと思って・・・・」

「全然いいよ!その、むしろ嬉しいな」

「ふふ・・・・正親は小動物みたいですね」

「ぇぇ!?小動物!?」

「キョドるとことか、仕草がそんな感じです」

「・・・・そ、そうかな?(初めて言われた・・・・)」

「そんな事だとみんなに目付けられますよ」

「!!??(ェェェェェェェ)」

「さっきも飛鳥に目付けられてましたしね・・・・」

「うう・・・・」

「あ、勿論いい意味で、ですよ?」

「・・・・ぇ??(いい意味・・・)」

「ここは変人ばかりですからね、いい影響になると思います」

「そ、その変人って例えばどんな感じ・・・なの?」