俺は愛梨の腕を掴んで屋上を出た。



「優っ…?」


「あっ…、ごめん」



何で愛梨はそんな顔するんだよ。



「優……。

あんなこと言わなくても良かったのに…。

あたしは平気だよ?」



強がるなよ。




ぽんぽん


俺は愛梨の頭を撫でた。



「じゃあな、愛梨。


何かされたらすぐ言うんだぞ」