「俺ってば、マジヤバイだろ・・・。」

俺は、自分の部屋で大きく溜め息をついた。

「悠様?どうされたのですか?」

「んぁ?んでもねーよ。」

俺は、心配そうに見ている執事を無視して

ベッドに倒れこんだ。

「何が、絶対大好きって言わす。・・・だよ。」

俺のほうが、先に惚れてんじゃねーか。

今日の、服屋で買ってやった服を着ている

琶炉の姿が。

目蓋の裏に焼きついて離れない。

俺、どーしちまったんだ?

「琶炉様のことですか?」

「だったら何だよ。」

「いえ、悠様も青春されてるなぁと思いまして。」

「なんだそれ。」

意味わかんねーぞ。

「琶炉様は、本当に可愛らしい方ですからね。」

「でも、びっくりするくらい鈍感だぞ?」

「今回に関しては、悠様も充分察しがお悪いと思いますが?」

「んなことねーだろ。」

俺は、いつでも鋭いぞ。

鈍感なんて、ありえないからな。

「悠様は、琶炉様がお好きなのでしょう?」

「まぁ、そうだな。」

「琶炉様は、どうだと思ってるんですか?」

「さぁ?しんねー。」

「それが、察しが悪いといっているんです。」

なんのことだ?

あいつ、俺のことなんかまったく意識してねーじゃねーか。

好きかどうかなんか、わかっかよ。

「時に悠様。少しこちらからもお話が。」

「んだよ。」

せっかく俺が、ちゃんと考えよーとしてるときに・・・。

何のようだってんだ?