「あーーーっ!どうしたっていうのよーーっ!」

「は、琶炉様?何がございました?」

「・・・もー。わかんない。」

羽爾野森琶炉、初の発狂だった〔笑〕

自分の気持ちがわかんない。

よく、少女マンガとかであるセリフだけど

あたしは今までなったことなかった。

なのに。

今のあたしはまさしく

“自分の気持ちがわかんない”

「琶炉様?悠様と何かあったのですか?」

「う・・・。なかったといえば、嘘になるけど・・・。」

別に、いつもどうりだったし

あいつはいつもあんなんだから。

「そういえば。琶炉様お帰りになった時、着て行った服と違う服を着ていましたよね。」

「あ・・。それは・・。」

「あの服、どうされたんです?」

「悠が、買ってくれたの。海に行って、少し濡れちゃったから。」

「そうだったんですか。」

すごく可愛い服で、ずっとずっと大事にしたいんだ。

なんか、他の服よりも大切。

・・・なんでだろ?

「琶炉様は、悠様がお好きですか?」

「っ!?」

「私、ずっと聞きたかったんです。」

「・・・あたしは・・。」

あたしは、悠が好き?

嫌いじゃない。

それは、絶対。

でも。

恋愛感情として、悠のことが好きなの?

それが、それが

わかんないんだ。