がちゃっと扉をあけて

悠の前に立つ。

「どう?似合う・・?」

あたしを見つめたまま

固まってしまっている悠に

少しだけ近づく。

「悠?」

「わりっ・・。あんまり似合ってたから、つい。」

ぽろっとこぼれた

悠の本音が、嬉しくてたまらない。

「あ、ありがと。変じゃない?」

「似合ってるって。可愛いじゃん。」

嬉しいし

なんか胸が熱い。

どうしたんだろ、あたし。

何があったの?

「ほら、行くぞ。」

「うん。」

悠は、自然にあたしの肩に

腕をまわした。

いつもなら、振り払うけど

なぜか今日はできなくて。

悠の体温を近くに感じながら

家に帰った。 


家に着いても、体はほてったまんまだった。