次の日。

「琶炉様、おきてください。」

「ん・・・?」

「もう、朝でございますよ。」

「んん・・・。」

あたしは、まぶしさに目を細めた。

「時間は・・・?」

「7時でございます。30分で用意しなくては。」

「むぅ・・・。」

むにゃむにゃ、と目を擦りながら

あたしは身体を起こした。

「おはようございます、琶炉様。」

「ん。おはよ。」

昨夜、寝れない、と騒いでいたわりには

よく眠れたみたい。

「昨日試着したお洋服は、そこにございますよ。」

「はーいっ♪」

ちゃっちゃと着替えて、

鏡の前のイスに座る。

「今日の髪型は・・・。」

「カチューシャあるから、それでいーや。」

「わかりました。」

可愛い薄ピンクのカチューシャを、

キレーにつけてくれる。

「はい、出来ましたよ。」

「ありがと。」

悠は、可愛いって言ってくれるかなぁ・・・?

「もう、お時間ですよ。」

「わかった。」

あたしはバックを持って、部屋を出た。