「な、何すんのよっ!///」

「お。照れた。可愛いじゃん。」

「ちょ、あんたっ・・・。」

“可愛い”って

会って1日も経ってないでしょーがっ!

「なんで、キスなんかするのよっ!」

「許婚だから。当たり前だろ?キスぐらい。」

「はっ?」

こいつ、イカレてる。

イカレポンチだっ!

「とにかく、こうゆうことはふつーにあると思ってくれていいから。」

「いやいや。あんた、イカレてんでしょ?」

なんで、好きかどうかもわかんない奴と

キスしないといけないわけ?

「俺は、天才〔笑〕てか、お前、俺のこと嫌いなの?」

「嫌いとか、好きとか、知るわけないじゃん。会ったばっかりなんだから。」

「ふーん。」

あたしが正直に答えると、

悠は少しだけ考える素振りを見せた。

「じゃあ、俺が絶対『大好き』って言わせてやる。」

「はぁ?」

「覚悟しとけよ?んじゃ、俺仕事するわ。」

「仕事?」

こんな金持ち君が、仕事?

何やってんだろ?

「何の仕事なの?」

「小説家。」

「えっ!?」

しょ、小説家って・・・

思いっきりすっごい職業じゃんっ!

「ね、本見せてよっ。」

「興味あんだ?ついてこいよ。」

書斎でやるから、と言って

あたしを手招きする、悠。


ちょっとくらい、ついてってもいいか。

あたしはそう思って、

悠の後についた。