さてさて、うるさい毎日もなんとかの中で

やっと、悠と過ごしてから3ヶ月くらいが過ぎようとしていた。

「お前さぁ、夏休みあいてんの?」

「まぁ、そりゃ。」

「んーじゃあさぁ。俺に付き合えよ。」

付き合うって、どこに?

あたしをどこに連れて行くつもり?

「別にいいけど・・・。どこに行くの?」

「俺のお気に入りの場所。」

「ふーん。」

悠のお気に入りの場所、なんて

別に興味ないけど。

まぁ、付き合うくらいいっか。

「いいよ、いつ?」

「明日。」

「はぁ?」

「夏休みは、ずっと俺といろよ?俺、暇だから。」

「はいはい。」

あたしもどーせ、暇人ですよーだ。

なにか問題でも?

「じゃ、まあ楽しみにしてるから。」

あたしはそういい残して

悠の部屋を出た。

言い忘れていたけど、

学校は、今日から約1ヶ月お休み。

だって、

今日から、学生の最大の楽しみ

夏休みが始まるんだからっ!

「琶炉様?ずいぶんと楽しそうですね。」

「今日からお休みだよ?楽しくないわけないじゃん。」

学校のうるさい奴らに、追っかけまわされることもないし。

お屋敷、もといあたしの家は

涼しくて気持ちいーし♪

外に出たくなくなるー・・・。

「メイドさーん・・。アイス食べたいー・・・。」

「何のアイスがよろしいでしょうか?」

「んー・・・。」

がり○り君もいいし、

ぱぴ○もいい・・・。

どうしよ・・・。」

「何があるの?」

「ちょっと待ってくださいね。確認してみます。」

メイドさんは、パタパタと走って

あたしの部屋をでた。