「悠、外うっさいね。」

「だな。そのうち諦めんだろ。」

「そだねww」

絶対開けてやんねーww

体操服のまま、授業受けろや〔笑〕

あたし達は、

ニヤニヤ笑いながらドアを見つめていた。


それから、約15分後。

「もうそろそろ、諦めたかな?」

「さぁ?まぁ、静かになったよな。」

当たり前だ。

15分も経ってるんだから、とっくに次の授業は始まっている。

「なんか疲れたね。」

「どうする?帰るか?」

「んー・・・。どっちでもいい。」

正直、帰るっていう選択肢もアリだった。

だって、疲れちゃったんだもん〔笑〕

「とにかく、ここ出よーよ。」

「なんか、息苦しくなってきたもんな。」

校長室行くか。

そう呟きながら、悠はロックを解除していく。

「ほら、出ろよ。」

「さんきゅ♪」

トコトコ廊下を歩いて、校長室へと向かう。

その時。

「あっ!あの女っ!」

悠が隣にいるのにもかかわらず、

後ろから、そんな声がした。

・・・さっきの女子達だ。

諦め悪いなぁ・・・。

今、授業中なんじゃないの?

色んなことを思いながら、

悠と同時に振り返る。

「「何か御用ですか?」」