「あんな固いとこに寝て、何しろっていうのよっ!」

「いいから、早く。」

「本気ぃー?」

「本気。」

はぁ・・・。

こうなったら、何もきかないだろうなぁ・・・。

「わかった。・・・はい、これでいい?」

あたしはしかたなく、ベンチの上に

ゴロン、と仰向けになった。

そんなに幅があるわけじゃないから、

落ちそうでちょっと怖い。

「んで?何するきなの・・・って。なんで上に乗っかってくんのよ。」

「首筋、噛ませろ。」

「はぁーーっ?」

どうゆう趣味?こいつ。

首筋噛んで、何が楽しいっていうのよ。

吸血鬼かっての〔笑〕

「嫌よ、痛いじゃん。」

「痛くないよーにするし。」

「そうゆう問題じゃ、ないのっ!」

この世界のどこに

男に首筋噛ませる奴がいるっていうのよ。

絶対そいつ、頭おかしいじゃん。

「ちょっ・・・。顔近づけてこないでよっ!」

「何?照れる?」

「ちっがぁーーうっ!無理やりやんなって言ってんのっ!」

こいつ、人語通じないの?

「じゃあ、舐めるだけ。」

「それでもダメっ!」

そんなことして、何が楽しいっていうのっ!

あたしがダメって言ってるのにもかかわらず、

悠は顔を近づけてくる。

「ヤダヤダちょっとっ!やめてってばっ!」

「うっさい。黙っとけ。」

無理やりな奴ーーーっ!

「・・・それとも、キスで口塞いで欲しいの?」

「んなわけないっ!」

頭おかしいっ!

イカレポンチめーーーっ!

「嘘付け、キスして欲しいくせに。」

1言も、そんなこと言ってませんけどっ!?