あれ・・・?

悠の声がする・・・?

「悠ー?いるのー?」

「おう。今開けてやっから、待ってろ。」

がちゃ、と鍵の開く音がして、

扉は開いた。

「おう、無事だったか。」

「うん。別に、暴力振られたわけじゃないし。」

「ならよかった。」

なんせ、閉じ込められただけだもんね。

なんかおーげさぁ・・・〔笑〕

「・・・にしても。どんな奴だったんだ?」

「んとね、1人は髪を2つにわけてて。もう1人は髪の短い子だったよ?」

「ふーん。他には?」

「朝、あたしのこと“あの女”とか言ってた子たちだと思う。」

「あぁ。あいつらか。」

悠、わかったのかなぁ・・・?

すっごい記憶力。

あたし、顔すらまともにわかんないやww

「俺、あいつら嫌いなんだよなぁ・・・。」

「なんで?」

「ブスだし、性格悪いから。」

「・・・。」

お前のほうが、性格悪いわっ!

仮にも女の子に向かって

“ブス”とか“性格悪い”とか

悪口言うなやっ〔笑〕

「どした、琶炉。」

「悠も充分性格悪いよ〔ニヤリ」

「うっさいわ。」

本人も自覚済みかい〔笑〕

「まぁ、いつまでもここに居るわけにはいかねーよな。」

「うん。そうだよね。」

「とにかく、メイドは1回戻っていいから。」

メイドさんいないと、困るんだけど・・・。

「はぁ、私がいなくても大丈夫ですか?」

「琶炉は、俺に任せろ。」

「・・わかりました。」

メイドさんはこくんっと頷いて

更衣室から出て行った。

「ねー。あたし達はどーすんのー?」

「なぁ琶炉。ここ、外から開けられないよーにロックかけれるの、知ってるか?」

・・・?

知るわけないじゃん。

あたしは、意味がわからなくて

首をかしげた。